SAESポンプは真空システムの開発において重要な役割を果たしています
核融合エネルギーは、人類に豊富でクリーンかつ安全なエネルギー源を提供する可能性を秘めた、刺激的な分野です。しかし、この技術における課題の一つは、水素同位体の取り扱いであり、そのためには高真空かつクリーンな環境が必要となります。こうした状況下で、SAES High Vacuumは、厳しい要件を満たす真空システムの開発において重要な役割を果たしています。
これらの課題に対処するため、SAES High VacuumはZAO NEGと呼ばれる焼結合金を使用したポンプを開発しました。このポンプは、核融合用途にさまざまな利点をもたらします。水素同位体の可逆的な吸着と制御された放出、そして活性ガスに対する高い排気容量と排気速度により、ZAO NEGは真空システムにとって理想的なソリューションとなっています。しかし、それだけではありません。
SAES は、圧力プロファイルとガス負荷に基づいて真空容器内の ZAO NEG の配置も設計し、システム全体にわたってガスの分散排気を保証しています。
ZAO NEGソリューションは、最大10 Torr l/g以下の吸着量に抑えた場合、再生(リジェネレーション)サイクルにより水素同位体の吸着/脱着が回数の制限なしに可能です。最大14 Torr l/gまでの吸着量においては、吸着/脱着の再生サイクルを1000回繰り返しても、水素脆化等による機械的強度を失うことはありません。つまり、過酷な条件下でも、ひび割れを起こすことなく、長期間にわたって効果的に作動し続けることができます。電力要件に関しては、SAESは再生に必要なエネルギーを最小限に抑え、再生プロセス(4~6時間)に必要なNEGカートリッジ1個あたりわずか200ワットを実現しました。これにより、非常に効率的且つサステイナブルなソリューションとなっています。
SAESポンプは真空システムの開発において重要な役割を果たしています
SAES High Vacuum の専門知識を活かし、ZAOを使用したポンプ機構構造体の機械的設計・製造、再生段階における真空容器とポンプ機構そのものへの熱負荷の評価、さらに注入された水素同位体量に基づく自動再生用ソフトウェアの開発が可能です。
SAES High VacuumのZAO NEG技術の用途は、中性粒子ビームインジェクター(NBI)やダイバーターから電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)やイオンサイクロトロン共鳴加熱(ICRH)まで、多岐にわたります。さらに、SAES High Vacuumは、トリチウムの診断、貯蔵、そして制御放出に関するソリューションも提供しており、核融合エネルギーが将来の世代にとって安全でサステイナブルなエネルギー源であり続けることをサポートしています。
SAES非蒸発ゲッター(NEG)ポンプのユニークな特徴

汎用性の高さ
水素同位体を可逆的に吸着。

制御
水素同位体の放出量をコントロール可能

高い排気速度
活性ガス及び水素同位体に対する高排気速度と大吸着容量

耐久性
水素同位体吸着量で10Torrl/gに抑えた場合、機械的強度を失うことなく(脆化によるひび割れ等なく)、回数無制限の再生サイクルを実施可能です。さらに14 Torr l/gまでの吸着量に制御した場合、再生サイクルを1000回行うことができます。

消費電力の低さ
再生プロセスでの消費電力は非常に少ないです。例えば1000l/sのZAOポンプの場合、再生プロセス(4~6時間)に必要な電力はわずか200ワットです。










